卒業後の指導体験
卒業後、独立を決意した後はE塾で講師になりました。
生活資金を稼ごうと思って始めたアルバイトなので多くの授業を担当しました。
最大手だけに手厚い研修
E塾という塾は学習塾の中では国内でも大手の塾だそうです。
それだけに用意周到な事前研修が用意されていました。
事前研修が終わった後、教室に配属されて教務開始となります。
私が受けた研修は、1日3時間の研修を5日間行うもので、
研修内容を列記すると下記のような感じです。
- 学習塾で働く準備、学校教育の現状、勤務上のルール
- 仕事の流れ、塾のシステムやコースの説明
- 集団授業・個別授業の進め方、入試問題紹介
- 模擬授業 (好きな科目・内容を選んで10分程度の授業を実演)
- 書類提出 (卒業証明書・住民票等の提出、写真撮影など)
すべて終わった時点で交通費込みの研修費が支給されました。
E塾講師の間では、これが一番割が良いとの声もあるくらいです。
給料目的で多くの授業を担当
貯金もあまりしていない状態で前の会社を辞めてしまったため、
今回の塾のアルバイトでは、
できるだけ多くの授業を担当してお金を稼ごうと思いました。
今思えば愚かな考え方だったと思いますが (失敗談で詳述) 、
学生時代の指導経験もあることですし、配属された教室が講師不足だったので、
たくさん授業をやりたいという意志を伝えました。
その結果、私が担当することになった授業は下記のようになりました。
- 月曜日
- 小6受験国語、中3受験数学
- 火曜日
- 授業なし
- 水曜日
- 小6国語、中3受験英語
- 木曜日
- 中1英語、高1数学
- 金曜日
- 小5受験国語、小5受験算数、中3数学、高3受験数学
- 土曜日
- 小5算数、中3数学
見ての通り、科目も学年もざっくばらんです。
文系なのか理系なのかも分からないくらい、とにかくたくさんの科目を担当しました。
管理人は理系なので、できれば英語や国語は教えたくなかったのですが、
やはり講師不足ということで引き受けることにしました。
…まあ、中には小学生の1クラスの国語・算数・理科・社会すべてを担当していて、
担任と呼ばれるような講師もいましたので、これくらいは普通かと。
5年ぶりに仕事をした気分
学生時代、T塾で講師をしていたときからすでに5年が経っていました。
大学卒業後、3年半くらいはIT企業で正社員として働いていたものの、
パソコンと向き合いながらプログラムの動作確認テストを延々とやっていることも多く、
仕事といえるような仕事をしていなかったというのが正直な実感でした。
それが塾講師になったらどうでしょうか。
教室で常に生徒に向かって勉強を教えているのですから、
まさに仕事をしている実感に満ちあふれていました。
正社員時代よりもアルバイト時代のほうが仕事をしているように感じたのは、
ゲーム界における物欲センサーのようなものが働いていたのかもしれません。
集団授業は連絡電話が大変
集団授業を担当することになって最も大変だと思ったのが、
生徒および保護者への電話連絡でしたね。
1クラスの人数が10人以上ともなると、
すべての家に担当講師が変わったことを連絡するだけでもかなりの時間をとられます。
模試の結果が返ってきたときなども保護者にしっかり連絡する方針になっていたため、一度に何人もの生徒を担当する責任の重大さを知りました。
ちなみに授業の給料は、個別授業だと時給1200円、
グループ授業 (生徒数3~5人) は時給1600円、
集団授業 (生徒数6人以上) は2100円となっていました。
生徒数が多いほど給料が跳ね上がるのは、
前述のような電話連絡の面倒さも考慮してのことなのでしょうね。
学校の先生は楽だと思っている人がいらっしゃいましたら、
一度塾講師になって集団授業を担当してみることを強くお勧めします。